インプラント治療
日本口腔インプラント学会認定
「インプラント専門医」
「ガイデッドサージェリー」
豊富な経験と高度な技術・知識を持つ専門医による治療を提供しています
専門医による治療
当院では日本口腔インプラント学会認定インプラント専門医がインプラント手術を行います。全国に約10万人程度いる歯科医師において「日本口腔インプラント学会認定インプラント専門医」の資格を持つ歯科医師は1,000名に満たない程度となっています。
また、多くの治療経験と高度な技術により、質の高い精密なインプラント治療を受けられます。
ガイデッドサージェリー
当院では「ガイデッドサージェリー(ガイドを使用した手術)」を行っています。ガイデッドサージェリーでは、専用のソフトウェアを使用して、コンピュータ上でインプラントの治療計画を立て、手術用の「サージカルガイド」を作製し、そのガイドを使用してインプラント手術を行います。このガイドを使用することにより、計画通りの位置、角度、深さで、手ブレすることなく正確にインプラントを埋入することが可能となり、安全性を高めた治療を実現可能となります。
インプラントとは
インプラントは、歯を失った時に噛む機能を回復させるために行う治療法です。歯を失ってその部分を補う治療法としては、インプラント以外にブリッジと入れ歯があります。ただ、元々の歯の形に似た状態の歯を新たに作り出すような治療方法はインプラントだけです。歯を抜いた後の治療法として、審美的にも噛み心地も天然歯に近い治療の第一選択はインプラントといえます。
インプラントの意味
インプラントは「体に埋め込むもの」という意味です。
人工関節、心臓ペースメーカー、骨折の治療などで骨を固定するボルトなどもインプラントです。歯のインプラントは、正式名称では「デンタルインプラント」と呼ばれます。
歴史のある治療法
インプラントは、歴史の浅い治療法だと思われがちなのですが、実は数十年の歴史がある、きちんと確立した治療法です。インプラントが開発されてから、インプラントを受けた患者さんで最長40年、そのインプラントが機能し続けた記録がありますが、現在もその最長記録は更新され続けています。
素材は「チタン」や「ジルコニア」
顎の骨に埋め込むインプラントの素材が安全なものか疑問に感じる方もいるかもしれません。現在使われているインプラントの素材のほとんどは、生体親和性の高い(体に害を及ぼさず馴染みやすい)チタンという金属か、一部は人工ダイヤモンドともいわれるジルコニアで作られています。
インプラントの構造
インプラントは「歯根部分(インプラント体=フィクスチャー)」、「接続部分(アバットメント)」、「被せ物部分」の3つのパーツに分けられます。
インプラントのパーツ
歯根部分
歯根部分はインプラント体と呼ばれるもので、天然の歯の歯根のように、顎の骨に埋め込まれます。使用されている素材「チタン」は、骨と結合して一体化する性質があり、それによってしっかりとした噛み心地が得られます。
接続部分
インプラント体と被せ物をつなぐ部分で、アバットメントと呼ばれます。インプラント体のようにチタンまたはチタン合金製が多いですが、前歯など、審美性が特に要求される場合にはセラミック製のものもあります。
被せ物部分
実際に表から見える部分で、ほとんどは審美性に優れ、体にも無害なセラミックが使用されます。セラミックは天然歯のような見た目に作ることができる、劣化しにくい素材です。
インプラントと他の治療法の比較
インプラント、差し歯、入れ歯は混同されがちです。特に、歯を失った場合に「差し歯にしてほしい」という表現はよく耳にします。実は、すべて全くの別物です。それぞれの違いを見てみましょう。
インプラント
歯を失った場合に、抜けた歯の部分の顎の骨に人工歯根を埋め込む方法です。そのため、顎の骨に穴を開ける外科手術が必要になります。インプラントは顎の骨と結合して一体化するため、天然歯のように噛め、違和感がなく、見た目が自然な特徴があります。
差し歯
差し歯は歯茎に差し込む歯だと思われていることがありますが、それは間違いです。差し歯は「歯根が残っている場合に」歯根に土台を差し込み、その上に被せ物をする治療法です。差し歯の被せ物部分の素材は、保険の材料(プラスチックか金属)か、自費の材料(セラミックなど)から選ぶことができます。
入れ歯
入れ歯は、歯を失った場合に入れる取り外し式の人工歯です。歯茎の上に乗せるような構造になっていて、人工歯といっしょに歯茎の部分も付いています。全て歯がない場合には総入れ歯、部分的に歯がない場合には部分入れ歯となります。
インプラントのメリット
インプラントは「第二の永久歯」などと呼ばれることもあるように、ご自分の歯が新しく生まれ変わったような感覚を持つことができる、他の治療法にはない特徴を持った治療法です。
天然の歯のように噛める
インプラントの最大のメリットは、天然の歯に近い噛み心地です。人工の歯根を顎の骨に埋め、両者がしっかりと結合するので、物を噛んでも動いたりすることなく、何でもよく噛むことができます。
固定式で違和感や痛みがない
インプラントは、顎の骨と結合して一体化します。そのため、取り外し式である入れ歯のように違和感が強く出たり、外れてしまったり、歯茎との間に物が挟まって痛みが出る事がありません。
周囲の歯にダメージを与えない
インプラント以外の治療法である入れ歯やブリッジの場合、周囲の歯に少なからずダメージを与えてしまいます。部分入れ歯の場合、歯がない部分の人工歯を支えるために、周囲の歯に金属のバネをかけて固定します。その際、金具がかかった歯には、噛むたびに大きな引っ張られるような力がかかってしまい、歯が傷みやすくなります。
ブリッジの場合、抜けた歯を補うために、両隣の歯を大量に削って土台とし、その土台に橋渡しのように連なった被せ物(ブリッジ)をかぶせなければなりません。そのため、健康な歯を多く削る必要が出てしまい、将来的に歯の寿命を縮めてしまいます。その点、インプラントは、他の歯に助けを求めずに、単独で歯を入れることができるので、周囲の歯にダメージを与えません。
審美性
インプラントの歯根部分は歯茎の下に埋まります。表から見える部分は天然歯に似せたセラミックの歯ですので、自然な見た目を再現することができます。
お手入れが天然歯に近い
インプラントは天然歯のように埋まっていますので、歯磨きも基本的には天然歯のように行えば大丈夫です。一方、入れ歯の場合はいちいち取り外して磨く必要がありますし、ブリッジの場合は構造が複雑なため、隅々まで清掃するのにはある程度テクニックを要します。
口臭が出にくい
天然歯のように磨けば良いため、磨き残しが出づらく、清潔な状態を保ちやすいので、口臭が起こりにくくなります。入れ歯の場合はその点食べかすが残りやすく、口臭が出やすい傾向があります。
若々しさを保ちやすい
歯を失った顎の骨は、刺激を受けないとだんだん痩せていってしまいます。入れ歯やブリッジのような治療法の場合、骨が刺激を受けないのでだんだん痩せていってしまいます。ですが、インプラントを埋めた骨は、噛む刺激を直接受けるため、他の治療法に比べて骨が痩せづらく、顔の張りなども保ちやすい、つまり見た目を若々しく保ちやすいと言えます。
インプラントのデメリット
保険が使えない
インプラントは保険適用がありません。ブリッジや入れ歯には保険の選択肢がありますが、インプラントは自費のみであるため治療費が高額になってしまいます。
外科手術が必要
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋める必要があるため、歯茎を切って骨に穴を開けインプラントを埋め込む手術が必要です。
治療期間が長くなる
インプラントは骨と結合するまでに数ヶ月を要します(3ヶ月〜6ヶ月程度)。また、骨が足りないケースでは骨を作る手術を行うことがあり、その場合にはさらに6ヶ月程度の期間がかかります。
年齢や持病などによっては受けられないこともある
未成年の場合インプラント手術を受けることはできません。妊娠中や授乳中の場合も手術や投薬の影響を受けるといけないので治療は行いません。また、骨の状態が極端に悪い場合、全身の健康状態がよくない場合にも行わない方が良い場合があります。持病のある方は問診時にしっかりと病状を確認し、場合によっては主治医に確認を取ることがあります。
お手入れが悪いと早期に脱落することがある
インプラント治療が問題なく行われた場合でも、その後の毎日のお手入れが悪いとインプラント周囲が細菌感染を起こし、抜け落ちてしまうことがあります。また、インプラントを行なった後は定期的に歯科医院で状態を観察し、必要に応じて調整やクリーニングを行う必要がありますが、これを怠った場合にもインプラントの状態が悪化してしまうことがあります。
インプラントの向いているケース
- 周囲の残っている天然の歯を長持ちさせたい方
- 入れ歯が合わない方
- 入れ歯に抵抗がある方
- 自分の歯のようにしっかりと噛みたい方
- きちんと歯のお手入れができる方
- タバコを吸わない方